キッチンシンクの利便性を劇的に向上させてくれるディスポーザーですが、ある日突然動かなくなったり、水が流れなくなったりするトラブルは多くの家庭で発生します。ディスポーザーの詰まりには大きく分けて二つのパターンがあり、一つは回転盤に異物が挟まって動かなくなる噛み込み現象、もう一つは排水管の奥で生ゴミが堆積して水が流れなくなる配管詰まりです。まず、ディスポーザーのスイッチを入れても「ウー」という唸り音がするだけで回転しない場合は、噛み込みを疑うべきでしょう。この際、最も重要なのは、絶対に無理にスイッチを入れ続けないことです。モーターに過度な負荷がかかり、保護装置が働いて停止するだけでなく、最悪の場合は故障の原因となります。対処法としては、まず電源を切り、コンセントを抜くかブレーカーを落として安全を確保してから、付属のハンドルや手動回し用のレンチを使用して、回転盤を左右に動かしてみることです。これにより、挟まっていた硬い生ゴミや、誤って落としたスプーンなどの異物が外れることがあります。一方で、ディスポーザー自体は回転しているのにシンクに水が溜まっていく場合は、配管内での詰まりが原因です。ディスポーザーは生ゴミを細かく粉砕して流しますが、水の量が不十分だと、砕かれたゴミが泥状になって配管の湾曲部に溜まりやすくなります。特に卵の殻や貝殻、繊維質の強い野菜などは、細かくなっても比重が重かったり、配管内にへばりついたりする性質があるため、多めの水と一緒に流すことが鉄則です。もし配管が詰まってしまったら、市販の真空式パイプクリーナーを使用して圧力をかける方法が有効ですが、ディスポーザー本体に負担をかけないよう注意深く行う必要があります。また、油分を含んだ料理の残りを流し続けると、粉砕されたゴミと油が冷えて固まり、ラードのような塊となって配管を塞いでしまうこともあります。急な詰まりに慌てて熱湯を注ぐ人もいますが、これはディスポーザーの樹脂部品や配管の耐熱温度を超えて変形させる恐れがあるため、絶対に行わないでください。日頃から、粉砕中だけでなく粉砕後も十秒程度は水を流し続ける習慣をつけることで、配管内のゴミをしっかりと本管まで押し流し、詰まりのトラブルを未然に防ぐことができます。