家庭用のラバーカップや市販の薬剤では全く歯が立たない、頑固なトイレの排水管詰まり。あるいは、頻繁に詰まりを繰り返し、根本的な解決を求めている場合。このような状況で、プロの水道修理業者は、どのような専門的な技術と機材を駆使して、問題を解決するのでしょうか。その現場では、詰まりの原因や場所を正確に診断し、最適な方法を選択するための、高度な知識と経験が活かされています。プロが詰まり解消のために用いる主要な機材は、主に「高圧洗浄機」と「トーラー(ワイヤークリーナー)」の二つです。まず、「高圧洗浄機」は、エンジンやモーターで超高圧の水を生成し、細いホースの先端に取り付けられた特殊なノズルから、強力なジェット水流を噴射する機械です。このホースを排水管内に挿入すると、ノズルから後方に向けて水が噴射され、その推進力でホースが自走しながら、排水管の内壁にこびりついた尿石や油脂の塊、ヘドロなどを、まるで削ぎ落とすかのように根こそぎ洗浄していきます。詰まりを解消するだけでなく、配管内部を新品に近い状態までリフレッシュできるため、詰まりの再発防止に最も効果的な方法とされています。この高圧洗浄作業の費用相場は、一般的に3万円から6万円程度と高額ですが、その効果は絶大です。一方、「トーラー」は、先端に様々な形状のアタッチメントを取り付けた、柔軟で長い金属製のワイヤーを、電動で回転させながら排水管の奥深くへと挿入していく機械です。ワイヤーが詰まりの原因となっている障害物に到達すると、その強力な回転力と先端のアタッチメントで、固まった汚れを削り取ったり、木の根のような硬い障害物を粉砕したり、あるいは誤って流してしまった固形物を絡め取って回収したりします。物理的に詰まりを破壊・除去する方法であり、費用相場は8,000円から2万円程度と、高圧洗浄よりは安価です。これらの機材を導入する前に、プロはまず、お客様からのヒアリングや、水の流れ方、異音の有無などから、詰まりの原因を推測します。場合によっては、先端にカメラが付いた「管内カメラ」を排水管に挿入し、内部の状況をモニターで直接確認し、最も確実な作業方法を提案します。これらの専門的な機材と診断技術こそが、プロの仕事の真骨頂なのです。
プロはこう直す!トイレ排水管の専門的な洗浄方法と費用