配管修理や劣化防止の情報を発信

2026年1月
  • リモコンが原因?ウォシュレットが止まらない電気系統のトラブル

    知識

    ウォシュレットの水が止まらないというトラブルが発生した時、多くの人は水回りの部品の故障を疑いますが、実はその原因がリモコンや本体の電子制御システムといった「電気系統」にあるケースは非常に多く存在します。水そのものを制御しているのは電気信号であるため、その司令塔や通信経路に不具合が生じれば、当然ながら水は止まらなくなります。まず、最も基本的で、かつ簡単に対処できるのが「リモコンの電池切れ」です。壁に取り付けられたリモコンタイプの場合、洗浄を「開始」する信号は送れても、電池残量が少ないために「停止」の信号が本体に届かず、水が出続けてしまうことがあります。まずは、リモコンの電池を全て新しいものに交換してみてください。これだけで、嘘のように症状が改善することもあります。次に考えられるのが、リモコンと本体の間の通信不良です。壁掛けリモコンは赤外線で信号を送っているため、リモコンの送信部や、便器本体側にある受光部が、ホコリや水垢で汚れていると、信号を正しく送受信できなくなります。それぞれの部分を、柔らかい布で優しく拭いてみましょう。また、リモコン自体のボタンが陥没していたり、内部の基板が故障していたりして、常に「洗浄」の信号を送り続けている可能性も考えられます。電池を抜いた状態でも水の噴射が止まらない場合は、リモコンが原因である可能性は低いと判断できます。もし、これらのリモコン関連のチェックを行っても症状が改善しない場合は、問題がウォシュレット本体の内部にある可能性が濃厚になります。長年の使用による湿気や経年劣化で、本体内部の電子基板が故障し、水の開閉を制御するバルブに対して誤った信号を送り続けているのかもしれません。あるいは、一時的なプログラムのフリーズのような状態に陥っていることもあります。この場合は、応急処置として電源プラグを一度抜き、数十秒待ってから再び差し込む「リセット」を行うことで、正常な状態に戻ることがあります。しかし、それでも直らない場合は、電子基板の交換など、専門的な修理が必要となるため、速やかにプロの業者に相談するのが賢明です。

  • トイレ排水管の寿命と交換のタイミング、見えない劣化のサイン

    生活

    私たちの住まいを支えるインフラの中でも、壁や床下に隠された排水管は、その存在を意識されることが少ない部分です。しかし、この見えない配管にも、他の建材と同様に「寿命」が存在します。特に、毎日汚水が流れる過酷な環境にあるトイレの排水管は、経年によって確実に劣化が進行しており、その限界を超えると、詰まりや水漏れといった深刻なトラブルを引き起こします。排水管の寿命は、その材質によって大きく異なります。現在、戸建てやマンションで主流となっている「硬質塩化ビニル管(塩ビ管)」の耐用年数は、一般的に40年から50年程度とされています。塩ビ管は錆に強く、耐久性も高いですが、長年の使用で接合部分の接着剤が劣化したり、地震などで管自体に負荷がかかり、ひび割れや破損が生じることがあります。一方、築40年以上の古い住宅やマンションで使われていることがある「鋳鉄管」は、より注意が必要です。鋳鉄管の寿命は30年から40年程度とされ、最大の弱点は「錆」です。内部に発生した錆こぶが排水の通り道を狭め、頑固な詰まりの原因となるほか、錆が進行すると管に穴が開き、漏水を引き起こすリスクも高まります。では、排水管が寿命を迎えつつあることを示す「劣化のサイン」とは何でしょうか。最も分かりやすい兆候は、「頻繁に発生する詰まり」です。これまで問題なかったのに、ここ数年で何度も詰まるようになった、という場合は、配管内部に除去困難な尿石や錆が蓄積し、内径が狭くなっている可能性が濃厚です。また、「原因不明の悪臭」が続く場合も、排水管に亀裂が入り、そこから下水の臭いが漏れ出している、あるいは接続部のパッキンが劣化しているサインかもしれません。そして、最も深刻なのが「排水管からの水漏れ」です。床下や階下の天井にシミができた場合は、すでに劣化が限界に達している証拠です。これらのサインが見られた場合、行うべき工事は、床や壁を剥がして古い配管を新しいものに交換する「配管更新工事」となります。これは費用も時間もかかる大掛かりなリフォームですが、建物の資産価値を維持し、安心して暮らし続けるためには不可欠な投資と言えるでしょう。